Master のヒトリゴト
【ヒザが笑う】
我が家には自転車が3台ある。
ちなみにウチの家族構成は、
私、嫁さん、娘の3人家族。
つまり、
一人に一台の自転車というわけなのだが・・・
3台中2台が電動付き自転車。
この2台ある電動付き自転車のうち1台の前輪、後輪の両輪ともの空気が抜けていて、
タイヤを手の指で押すとペコペコの状態。
今日は珍しく朝から神戸にある秘密基地という名のプライベートオフィスにいたので、
いい加減に空気を入れておかないと、
近々自転車争奪戦が勃発する様な予感がしたので、
ペコペコタイヤの自転車を手で押しながら空気入れが置いてある自転車屋さんへテクテク歩くこと20分。
(この20分歩いている時に電動機のスイッチをオンにしたままだとは自転車屋さんについた時には気づかず。)
自転車屋のおじさんが・・・
ーこのおじさんについて解説させてください ー
この自転車屋さんは私が小学生の頃からあった老舗で、
その当時とほとんど変わらない外見のそのおじさんは店の中でせっせと自転車を組み立てているところに
「すみません。自転車の空気入れたいのですが・・コンプレッサー(空気入れ)をかして下さい。」
この言葉に、
『おお、いいよ。1台につき100万円!!』
40年以上前の関西人ならではの対応に関西人として
「500万からお釣りある?」と返すと、
『兄ちゃん、100円硬貨ない? 今、釣り銭ないんよな〜』
「細かくなってもええんなら・・・あっ、10円 5枚と50円硬貨あったわ」
『おお、兄ちゃん金持ちやな〜。
ところで兄ちゃんどこかで見たことあるけど・・
おお、思い出して来たで、 昔、よう来てくれてた人とちゃうか?』
「うん、小学5年から6年の時、ほぼ毎日来てたで!」
『おお、そうかそうか、久しぶりやな〜、もう随分とおっさんになってからに・・。
ところで今日はどないしたんや?』
「自転車の空気が抜けてるからコンプレッサーかりようと思って・・・」
『おおそうか。それなら1台につき100万円や!』
「それはさっき聞いたよ。だからハイっ」
10円硬貨5枚と50円硬貨1枚をおじさんに手渡すと、
『よっしゃ〜、今日は久しぶりに来てくれたからスペシャルな空気入れたるわ』
そう言いながらおじさんは手慣れた手つきで前輪と後輪の空気を入れてくれて、
空気を入れ終わった後、
『この電動機付き自転車は、乗らへん時は電動機のスイッチを切っておかへんとスグに充電切れるで!!
ほら見てみい、もう残り10%切ったで!』
そう言いながらも電動機の電源を切ろうともせずに、
『いや〜ホンマに今日はよう来てくれたわ。
これからもチョクチョク空気入れにおいでや。』
こう言いながらその場で10分くらい立ち話をしました。
話が途切れたのを見て、
「おっちゃん、そろそろ行くわ。また来るね。」
そう言い残し自転車のペタルに足をかけてみると・・・
「お、お、おっもっい〜」
そう充電器の充電容量が「0%」になっていた。
神戸は山と海に挟まれた、とてもいい街です。
ただ、
とても坂が多い街です。
自転車屋さんに行くまでは下り坂。
自転車屋さんから帰る時は上り坂。
しかも充電は「0(ゼロ)」
寒い最中、
自転車を押しながら、
時には乗って神戸の中央区にあるプラオベートオフィスを目指しました。
オフィスの前につき3階(プライベートオフィスは3階にあります)へと階段を上がろうとすると、
足に、
特に膝あたりに力が入らないのです。
なんだか膝がカクカクします。
ああ そうか、
だから【膝が笑う】っていう表現があるのだ!
と 【膝が笑う】を学んだんでした。